VAIO全機種を使って分かった個人的な評価・魅力まとめ
今回は、2016年11月に現行発売されている「VAIO」それぞれのモデルの個人的な評価をまとめた記事になります。
全モデルを触って・使ってみて思ったことを同時に記述していこうと思います。
VAIOについてあまり知識の無い方でも機種の違いや比較の参考にできるかと思います。
※本記事内の評価点数はあくまで個人的に思う点数です。
VAIO S11
数少ないLTE搭載モデル
VAIOでは、唯一「LTE」を搭載しています。
2016年11月現在でのノートパソコン市場でもあまり搭載されていない「LTE」なので、それだけだけでも需要はありますよね。
※画像は新幹線のテーブルに置いてみた光景です。
スマートフォンのように、広範囲でネット環境を整えることができるので、新幹線の中でも大活躍でした。
いざ使うときに面倒なネットワーク設定を行う必要がないのが強力な能力とも言えます。
個人的に思うVAIO S11最大の魅力はこの「LTE」だと思います。
A4用紙以下のコンパクトさ
せっかくの「LTE」機能やビジネスマンが仕事で使うには、持ち運べるサイズにも気を使う必要があると思います。
モバイルPCとして特化させるなら「インパクトのある小ささ」が大事だと思っています。
これは、A4サイズのパンフレットにVAIO S11を重ねた画像です。
明らかにVAIO S11の縦 × 横の方が短いのが分かります。
このサイズによってカバンサイズの制限も緩和されて「モバイルPC」を求める方の不満を解消してくれるポイントになると思います。
重量1kg未満の手軽さ
A4サイズ以下の小ささに加えて、本体重量は1kgを切る約920~940gです。
外形寸法(mm) | 約 幅284.0 x 高さ16.4~19.1 x 奥行190.4 |
本体質量(g) | 約920~940 |
1kgを切るので、500mリットルのミネラルウォーター約2本分です。
そう考えると、そこまで負担にならずに持ち運びが可能ですよね。
VAIOの重量では、1kg未満(*1)はこのVAIO S11しかないので、モバイルPCお求めなら、これだけでも決め手になるかもしれません。
(*1)ノートパソコン型です。タブレット型やセパレートタイプは除きます。
高速SSD(PCIe)選択可能
「LTE機能」「A4以下のサイズ」「1kg未満の重量」とモバイルPCとしては満足のいくクオリティーを実現しているVAIO S11ですが、スペック面も中々の内容に仕上がっていました。
もちろん、このサイズを実現するにはHDDでは厳しいと思うのでSSDは間違いなく搭載されます。
注目なのは、その「SSD」のスペックです。
PCIe接続の高速アクセスで、通常SSDの約3.9倍速く読み書きができるものを選択できます。
この高速アクセスが屋外での作業もより快適にしてくれるポイントだと思います。
LTE機能や極限まで絞られた筐体、そして中身まで高スペックというモバイルPCでした。
モバイルPCを求めるなら、やっぱりVAIO S11一択です。
VAIO S11を実際に使ってみて思ったこと
モバイルPCとして、普段使うにはかなり満足できる性能になっています。
ただ一度だけ経験したことがあるのは、「HDMIを接続できない」ということで困ったときがあります。
厳密に言うと、USB Type-Cに対応した「ドッキングステーション」や「ハブ」を使うことで多数の外部機器とリンクは可能になっています。
問題だったのは、その「ドッキングステーション」が無かったことです。
プロジェクターにVAIO S11を接続して画面データの共有をしようと思ったんですが、プロジェクターの対応端子が「HDMI」しか無かったんです。
なので、ビジネスの中でもプレゼンなどに使いたい場合は「ドッキングステーション」は購入した方が良いと思います。
画像を見る限りでは、かなり拡張できるので色々な場面で便利に使うことができると思います。
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携帯するにも、コンパクトな「ハブ」タイプです。
デスクワークなどで、さらに多くの機器と接続したい場合なら「ドッキングステーション」です。
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色々調べてみると、ワイヤレスタイプのドッキングステーションなども販売されているので、ドッキングステーション自体の使い心地も考えられていると思います。
VAIO S11を使ってみて、この周辺環境を目的に合わせて整えられるとすごく使いやすいだろうと感じました。
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VAIO S13
13.3インチなのに持ち運びしやすい軽さ
VAIO S13は、13.3インチ大きさです。
筐体サイズや画面サイズからは、モバイルもデスクワークもこなせる器用さも持ち合わせているのが特徴です。
幅(mm) | 高さ(mm) | 奥行(mm) | 重量(kg,バッテリー込み) | |
タッチパネル搭載時 | 322 | 14.3(最厚部18.9) | 217.1 | 1.19 |
タッチパネルなし | 322 | 13.2(最厚部17.9) | 216.5 | 1.06 |
筐体サイズはA4サイズを少し上回るほどの大きさです。
(VAIO S13とA4パンフレットを重ねた画像です)
モバイルするときには、あまり差支えない大きさかと思います。
そして注目すべきは、重量です。
VAIO S13は「タッチパネルの搭載/非搭載」を選択することができます。
モバイルもデスクワークもこなせませますが、モバイル寄りに使う事が多そうな場合は、タッチパネルの搭載によって重量が変わるので要注意なポイントです。
タッチパネルを搭載しなければ、重量は約1.06kgです。
画面は13.3インチで広々と使うことができて、重量は1kgちょっとです。
VAIO S13は、モバイルPCに求められる軽さや小ささとデスクワークに求められる画面の大きさ・キーボードの広さなどのをすべてバランスよく実現できていると感じました。
デザイン
デザインは、個人的にかなりお気に入りです。
断面を六角形の形状に仕上げられた「ヘキサシェルデザイン」が他のVAIOには施されていません。
この「ヘキサシェルデザイン」は全体をスリム見せることが可能で、さらにアルミ削り出し風な雰囲気を良い感じにかもし出します。
個人的は、画面を開けた雰囲気がかなり好きでアルミのパームレストが気に入ってます。
モバイル・デスクワーク両用で使いやすい
軽さについての部分と重複してしまいますが、
モバイルPCに求められる軽さや小ささとデスクワークに求められる画面の大きさ・キーボードの広さなどのをすべてバランスよく実現できているということです。
モバイルに特化したVAIO S11のように筐体サイズがA4サイズ以下のキーボードサイズなら、デスクワーク時の使いづらさは必ず出ると思います。
VAIO S11のキーボード
VAIO S13のキーボード
VAIO S13が両用しやすいと思います。
持ち運びを考慮した剛性の高さ
VAIO S13は剛性が弱くなりがちなヒンジ部やディスプレイ周りにマグネシウム合金を使って強度を高めています。
そして動画のようなテストまでしっかり行なっているので、モバイル時の衝撃や破損にも耐えられる構造になっています。
個人的には、モバイルではもちろんデスクワークを行うにしても剛性が高いのは良いことだと思うのでVAIO S13の魅力に入っています。
ちなみにデザインのところで話した「ヘキサシェルデザイン」はデザイン性の美しさとともに高い耐久性にも貢献しています。
VAIO S13を実際に使ってみて思ったこと
VAIO S13は普段から愛用しています。
インターネットの閲覧や、文字入力などにはちょうど良い画面サイズと筐体の大きさです。
よくVAIO S13を持って仕事場の1階と2階を行き来するときもあるのですが、感じることはやっぱり軽いです。
本体サイズや軽さから考えても、自分のように入力作業の多い方にも使いやすく使える場所もあまり制限されないのは素晴らしいです。
ただ、日常的に気にかけて実施していることがあります。
それは「掃除」です。
ブラックの場合は、パームレスト部に指紋が残りやすいです。
キーボード部は、パームレスト部と質感が違うので指紋は残りづらいようにはなっています。
ただし、ホコリなどは少し目立ちやすいと思います。
パームレスト部は、目も細かいクリーニングクロスで拭いたり、キーボードのホコリなどは、エアーで吹いたりすれば清潔に長く愛用していただけると思います。
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VAIO S15
クアッドコア(4コア)CPUが選択可能
VAIO S15の注目すべき点は、「クアッドコアCPU」を搭載できるところです。
VAIO S11 | ・Core i7-6500U(2.5GHz) ・Core i5-6200U(2.3GHz) ・Core i3-6100U(2.3GHz) |
VAIO S13 | ・Core i7-6500U(2.5GHz) ・Core i5-6200U(2.3GHz) ・Core i3-6100U(2.3GHz) |
VAIO S15 | ・Core i7-6700HQ(2.6GHz) ・Core i5-6300HQ(2.3GHz) ・Core i3-6100H(2.7GHz) |
VAIO C15 | ・Core i3-5005U(2.0GHz) ・Celeron-3215U(1.7GHz) |
VAIO Z フリップ/クラムシェル | ・Core i7-6567U(3.3GHz) ・Core i5-6267U(2.90GHz) |
VAIO Z Canvas | ・Core i7-4770HQ(2.2GHz) |
※赤表記はクアッド(4コア)CPUです。
VAIO全体で見ても、クアッドコアを選択できるモデルは少ないです。
動画編集などで重たいデータ扱う場合には、かなり処理の差も生じます。
ハイパワーのデスクノートパソコンをお求めなら、このクアッドコアはすごく魅力的です。
ハイブリットHDD搭載可能
引用元:All About デジタル
VAIO S15では、ハイブリットHDD・1TB選択可能です。
アクセス速度はSSD(SATA)と同じぐらいですが、容量に対する価格が大きく違います。
HDD500GBに+7,000円でハイブリットHDD1TBに変更できてしまうほどすごく手軽な感じに搭載できます。
VAIO S15の場合は、SSD(SATA)128GBまでの選択になるので動画編集などの大きいデータファイルを扱うのに最適なのはハイブリットHDD1TBでしょう。
サブウーファー内臓のスピーカー
VAIO S15の全面に設置されたスピーカーには、サブウーファーを搭載しています。
標準で2.1chのリアルなサウンドを楽しめるモデルになっています。
15.5インチワイドを活かせば、映画や動画配信サービスの映像・音は他のノートパソコンと比べて、リアルに伝えてくれるモデルだと思います。
デスクワーク向けに10キー搭載
VAIO S15はデスクワークでの効率を良くできるフルサイズキーボードと10キーを搭載しています。
フルサイズキーボードはキーピッチ19mmと広々と使うことができて、誤入力を抑えることができます。
オフィスなどで数字入力をするときにも、10キーによる直感的な入力ができるので、最適なデスクワークPCに仕上がっていると思います。
VAIO S15を実際に使ってみて思ったこと
VAIO S15は、写真管理・動画編集・ブルーレイへの書き出しなど負荷が掛かる作業やブルーレイドライブが付いている利点を生かして使っています。
あとは全体的に大きいので、動画編集にときはスペース的にもかなり助かってます。
VAIO S15はやっぱりそういった感じの使い方が標準的なのかなと思います。
このあと紹介するVAIO C15ともスペック面での差別化ははっきりと分かるので、ハードワークなデスクノートを求めるならコレです。
「モバイルPC~」とは考えないでください。
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VAIO C15
独特なカラーバリエーション
- ホワイト×カッパー
- ネイビー×グレー
- イエロー×ブラック
- オレンジ×カーキ
VAIO C15は、この独創的なデザイン・カラーで人気のモデルです。
選べる4デザインから、インテリアな小物感覚として求めるユーザ向けといったカラバリになっていると思います。
VAIO S15のデザインをオシャレにしたようなイメージです。
ハイブリットHDD搭載可能
引用元:All About デジタル
VAIO C15では、S15同様にハイブリットHDD・1TB選択可能です。
アクセス速度はSSD(SATA)と同じぐらいですが、容量に対する価格が大きく違います。
HDD500GBに+7,000円でハイブリットHDD1TBに変更できてしまうほどすごく手軽な感じに搭載できます。
VAIO C15の場合は、SSD(SATA)の選択が無いので、大容量かつ高速なハイブリットHDDの搭載を推奨します。
求めやすい価格帯を実現
VAIO C15は、リーズナブルな価格で購入できる事も魅力の一つです。
ソニーストアでのスタート価格は61,800円~となっています。
ここにハイブリットHDDなどを選択したとしても、平均約100,000円前後の価格で組み合わせる事が可能です。
コスパの良いパソコンとしてもオススメできるモデルです。
デスクワーク向けに10キー搭載
VAIO C15はデスクワークでの効率を良くできるフルサイズキーボードと10キーを搭載しています。
フルサイズキーボードはキーピッチ19mmと広々と使うことができて、誤入力を抑えることができます。
オフィスなどで数字入力をするときにも、10キーによる直感的な入力ができるので、最適なデスクワークPCに仕上がっていると思います。
この項目はVAIO S15と同様な仕様です。
VAIO C15を実際に使ってみて思ったこと
VAIO C15はサイズなどからVAIO S15と類似している印象があります。
しかし、カラーバリエーションの違いやスペックをVAIO S15から一段階抑えた仕様にすることで実現した価格帯などでしっかりと違いを出してきています。
デスクワークとして使うなら、入力作業やインターネット閲覧などの動作においては、まったくストレスなく使うことができます。
ただVAIO S15のようにクアッドコアを搭載できるわけでは無いので、動画編集などの変換作業においては時間はかかってしまいます。
個人的に使ってみた印象なら、オフィスのワードやエクセルを多用する方や年賀状作成などの私生活でも使う方には価格的にも良いのではないでしょうか?
部屋に彩を!と思う方にもデザインはオススメできるモデルです。
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VAIO Z フリップモデル/クラムシェルモデル
第三世代ハイスピードプロSSD
VAIO Zは2016年11月15日に新ストレージの選択が可能になりました。
今までの第二世代ハイスピードSSDよりも上位互換の「第三世代ハイスピードプロSSD」の追加です。
通常のSSD(SATA接続)から約6倍の速さで読み書きができて、前作の第二世代ハイスピードSSDよりも約約1.2 ~ 1.4倍近く高速化しています。
2016年12月現在、VAIOの中ではVAIO Zフリップモデル/クラムシェルモデルにしか搭載させることができないストレージになっています。
読み書きの速さはVAIOの中で最速のマシンです。
「第三世代ハイスピードプロSSD」なぜここまで高速なのか?
について知りたい方はコチラの記事にまとめています。
VAIO唯一無二のスタイル(フリップモデル)
VAIO Z フリップモデルは、画面回転機構によってタブレット型とノートパソコン型を切り替えられる仕組みになっています。
2016年12月現在では、VAIOの中で唯一の一体両用タイプなのでそれだけでも重宝する方はいると思います。
タブレットと言っても、CPUや第三世代ハイスピードプロSSDを選択した場合の恩恵は大きくてものすごく快適な使い心地を実現しています。
またビジネスにおいても、有効活用できるポイントは多くて画像のようにキーボード部をスタンドがわりにして、プレゼンスタイルなども作り出すことができます。
クラムシェルモデルは画面回転機構のついていない通常のノートパソコン型です。
TDW28Wの高性能CPU
VAIO Z フリップ/クラムシェルに搭載できるCPUはTDP28Wの高性能CPUです。
TDPとは、Thermal Design Power(サーマルデザインパワー)の頭文字をとった言葉で、熱設計電力などと訳されています。
CPUは動作をすると、熱を発生します。
その熱は通常のCPUでは15Wまでを限界値として動作するのです。
つまり、VAIO Zの28Wというのは、「28Wまでの熱を発生するまでフル稼働できる」ということですから、通常の15Wと比べると、約2倍までの限界値まで稼働することができるのです。
もちろん、それに伴ってファンの増設による熱を放出するユニットなども変更されるわけです。
VAIO Zの場合はデュアルファンを本体に搭載することで、28Wまでの熱に対応できる設計を実現しています。
中々、このサイズ(13.3インチ)のノートパソコンに搭載されていないのも現状なので、すごく魅力的です。
限定の勝色カラー
VAIO Z フリップモデル/クラムシェルモデルには、VAIO Z限定の「勝色ダブルアルマイト」仕様というものがあります。
搭載するにもある条件を満たす必要があるので、中々お目にかかれない限定カラーです。
勝色はVAIO社のコーポレートカラーとしてされていて、その勝色にアルマイト処理をダブルで施すという贅沢な仕様なんです。
モバイル特化を意識したVAIO Zが魅せる限定カラーで、持ち運ぶときのステータスとしても人気があります。
VAIO Z フリップモデル/クラムシェルモデルを実際に使ってみて思ったこと
VAIO Z フリップモデル
VAIO Z クラムシェルモデル
VAIO Zはフリップモデルとクラムシェルモデルでそれぞれの良さが少しだけ違うと思います。
しかし、両方を使ってみて思うことは、かなり完成されたノートパソコンであるということです。
動作においては全くのノンストレスで行えます。
また、フリップモデルにおいては選択できるタッチペンとイラストソフトでデザイナーのツールとしても使うことが出来ます。
ただデザインは非常にシンプルで、それを良さにも取れますし、悪さとも取れる場合があります。
デザイン面では、VAIO S13の方が個人的には好きですね。
スペック面では、VAIO Z フリップモデル/クラムシェルモデルは最高でした。
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台数限定モデルが発売
2017年1月31日から「VAIO Z 勝色特別仕様」「VAIO S13 オーナメント仕様」が台数限定で発売されました。
15.5型ワイド液晶を搭載したオールインワンモデルのVAIO。それがVAIO C15。幅広のボディを活かし、キーボード横にテンキーを搭載。さらにDVD(ブルーレイ)ドライブも内蔵。これ一台であらゆる作業がカバーできます。最新モデルはSONYストアで販売中。
2017/02/06
15.5型ワイド液晶を搭載したオールインワンモデルのVAIO。それがVAIO C15。幅広のボディを活かし、キーボード横にテンキーを搭載。さらにDVD(ブルーレイ)ドライブも内蔵。これ一台であらゆる作業がカバーできます。最新モデルはSONYストアで販売中。