VAIO S11とMacBookAir。11インチモデル対決!
今回はVAIOとMacBookAirの比較をやってみました。
比較対象機種は、VAIO S11とMacBookAir(11インチモデル)です。
VAIO S11は2015年12月18日に発売されました。Macbook Airは、2015年03月10日です。
半年以上後に発売されたVAIO S11のほうが当たり前ですが性能面では上です。
デザインや使い勝手、フォントの美しさなどに定評のあるMac。
同じくデザインや性能、小型化などで時代を切り開いてきたVAIO。
ジョブズもVAIOをすごい気に入っていて、VAIOにMacOSを搭載して販売する計画もあったという逸話も残っています。
とまぁこの辺りのことをあまり書くといわゆる「宗教戦争」に発展しがちなので、あまり深入りしません(笑)
今回の2機種の比較のイメージとしては、性能のVAIO S11か、コストパフォーマンスのMacbook Airかといったところでしょうか。
それぞれの公式HPからの情報をベースに2機種の違いを見ていくことにしましょう!
新しくMacbook Proが発表されてから、Macbook Airの11インチモデルはアップルのオンラインストアから消えてしまいました。
新しい後継機種が登場するのかもしれませんし、モバイルノートは12インチ、13インチを主流にしていくのかもしれません。
VAIO S11とMacBookAirの違いとは?
両者のスペックを表にして並べてみました。
ハード面ではどちらもノートパソコンということで、比較項目に大きな違いはありません。
11インチモデルのMacBookAirはフルHDじゃない
画面のインチ数は同じですが、画面解像度に違いがあります。
個人的に、MacBookAirはフルHDではないのは意外でした。
Macって全体的に画質が良い印象なので。
もっともディスプレイサイズが11.6インチなので、フルHDの情報量を等倍(100%)で表示すると字が小さくなってしまいます。
そのため、VAIO S11は工場出荷時の設定で150%に設定されています。つまりそのまま使うと「1280×720」の解像度と同じ情報量になります。
ではVAIO S11のフルHDの意味がないかというとそうではなく、もともと1280×720の画面よりも1.5倍キレイ(こまやかに)に表示されています。
フルHD(1920×1080)で1280×720を表示しているからです。
VAIO S11の解像度をフルHDにしたい場合
デスクトップで右クリック→「ディスプレイ設定」→「テキスト、アプリ、その他の項目のサイズを変更する」で変更できます。
100%を選ぶと1920×1080になります。
VAIO S11もMacbook Air、どちらも高速なSSDを搭載
ストレージに関しては、容量はどちらも同じ3種類になっています。
- 128GB
- 256GB
- 512GB
ただ、VAIO S11のほうは128GBではSATAのSSDです。
この点はMacbook AirのPCIeのSSDのほうが優秀です。
なので、容量が128GBならMacbook Airの方が良いです。
しかし、その他の容量を選ぶならばVAIOのPCIe×4のほうが高速なストレージになります。
PCIe ×〇の違いとは?
PCIe Express ×16スロット
PCIe Express ×1スロット
MacBookAirのPCIeのレーンが分からないのですが、×1や×2ならば、転送速度に明確な違いが出ます。
画像から比較してもらうと、ポートの幅や差し込めるピンの数に大きな違いがあるのが分かります。
この違いがデータ転送時に大きな違いを生み出す訳なんです。
単純に同じPCIeでも×1と×4では約4倍の差があるので、高速アクセスでストレスフリーを求めるならばVAIO S11の256GB以上が最良という事です。
CPUは僅差でMacBookAirが瞬間的には高クロック!
常時安定クロックはVAIO
CPUはそれぞれクロック数の違いとMacBookAirの場合はi3が選択肢に無いという事が違いです。
CPUのターボブースト機能のクロック数で合わせ見ていくとMacBookAirが若干ではあるが瞬間的に高クロックを発動できるCPUを搭載できる(i7の場合)。
ちなみにVAIO S11のCPUなのだが、ターボブースト機能は搭載しているので瞬間的なクロックは以下数値。
・i7-6500U(2.5GHz)
⇓
ターボブースト時(3.1GHz)
・i5-6200U(2.3GHz)
⇓
ターボブースト時(2.8GHz)
i5の場合はVAIO S11の搭載できるモデルが高クロックを出せる。
ちなみにターボブーストとは常時発動するわけではなくて、例えばプログラムを実行したときに、CPU自体の使用範囲が決まっている。
その上限まで余裕がある場合に負荷の集中している特定のコアのクロックを上げて性能を稼ごうという事。
なので通常、あまり負荷の掛からない使用頻度などだったら、常時だと高いクロック数のVAIO S11の搭載CPUが安定して使う事ができると思います。
メモリーとグラフィックスは、ほぼ同等なもの搭載!
メモリーは同一のものをオンボード搭載で選択できます。
グラフィックスも単純に品番の数字が小さければ低スペックという訳でも無くてインターネット上のレビュー等を見る限りでは同等なスペックでしょう。
若干VAIOが小さい!重量も軽い!MacBookAirは薄すぎる!
本体の幅や奥行、重量に関してはVAIO S11に軍配が上がった。
これによって、モバイル時の人間にかかる負担を少し軽減できる違いがありました。
モバイル時にはこういった少しの違いによる満足感が変わってきますから。
しかしながら、MacBookAirの薄さにはちょっと驚いた!
厚みMAX1.7cmの本気さ加減が伝わってきた。
インターフェースは次世代ポートでどっちも優秀
VAIO S11の方は、USB3.0×2ポートとUSB3.1 Type-Cという次世代のハイスピードポートを搭載。
一方のMacBookAirもUSB3.0×2ポートとThunderbolt 2×1ポートを搭載。
アップルさんのMacには順次このThunderboltが搭載されているのだが、実際のところ転送速度はUSB3.0とは比べ物にならないくらい高速なんです。
速度比べ
USB3.0は最大転送速度:5Gbps
Thunderbolt2は最大転送速度:20Gbps
速さは4倍も違う。
Thunderbolt 2はすごい速いんですよという話をしておいて、実はすでにThunderbolt 3という規格が存在します。
VAIO S11の次世代ポートUSB3.1は、Thunderbolt 3もかねています。
Macにもまだあまり搭載されていないThunderbolt 3ポートがVAIO S11には搭載されているわけです。
発売時期の差がでています。
Thuderbolt 3の最大転送速度は40Gbpsなので、正直、段違いです。
USB Type-CやThunderbolt 3は今後の主流になりそうですが、対応している機器はまだ少ないです。
バッテリーの持続時間
比較表には載せていないですが、それぞれのバッテリー持続に関して公表値から。
・MacBookAir
最大9時間のワイヤレスインターネット閲覧
最大10時間のiTunesムービー再生
最大30日のスタンバイ時間
というロングな使用が可能ですよーという事。
VAIOの場合は
・VAIO S11
11.0 - 15.2時間
こっちはこっちで大雑把なデータです。
実際に使った印象では、VAIOの場合は動画やインターネット閲覧時だと4~5時間程度になります。
その他多数ユーザさんの声を聞く限りでは、MacBookAirの方がバッテリー持ちは良いと思います。
まとめ
今回、同じ11.6インチのモバイルPCとしてVAIO S11とMacbookAirの比較を行って分かった事を個人的な思考を交えてそれぞれの長所・短所をまとめてみました。
VAIO S11の長所
・サイズと重量がMacbookAirと比べて携帯しやすい。
・基本的(画面・ストレージ・CPU)スペックの水準が少し高い。
・次世代ポートのUSB3.1 Type-Cの期待値が高い。
・ビジネスマンにピッタリな高機動さを匂わせるデザイン
VAIO S11の短所
・128GBがSATAなのが残念。
・厚さでは敵わなかった・・・
・ベーススペックが高いから価格も少し高い
MacbookAirの長所
・本体は薄さがヤバい!薄すぎた・・・
・i7の場合の瞬間クロック数が高い。
・バッテリー持ちが少し長い。
・ネームバリュー
MacbookAirの短所
・フルHDじゃないのが辛い
・11型にしては少し重たい、1kg切れなかった・・・
・基本スペックが普通
あくまで個人的な意見です。
やっぱりモバイル面で選択するなら、VAIO S11が一歩先を行っている感が否めなかった。
もちろん、価格はそれなりに高くなってしまうが、MacBookAirでも512GBの選択などを行えばある程度は高価になってしまうので、妥当な価格帯だと思ってます。
あと触れませんでしたが気になるのはOSの違いが気になって。
多分この2機種のどちらを選ぶのか?という分岐点に立ったらOSなどの使い心地による決断が大きく分けると思います。
モバイルPCとして中々優劣をつけがたい比較ですが、それぞれの良さを感じる機会にこういった比較記事も大事でしょうね。
是非とも参考にしていただければと思います。
またS13とMacbookAir13の比較やVAIO Sシリーズだけの比較も行っているのでそちらも良かったらご覧ください。
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VAIO S11は2017年9月に新モデル(2017年秋モデル)が発表されました。これまでのS11を強化し「新たなLTE」を搭載した話題のモデルになっています。最新モデルはソニーストアで販売中。
2016/11/15
VAIO S11は2017年9月に新モデル(2017年秋モデル)が発表されました。これまでのS11を強化し「新たなLTE」を搭載した話題のモデルになっています。最新モデルはソニーストアで販売中。