Surface BookとVAIO Z スペック比較と詳細
Microsoftから発売されている「究極の一台」 Surface Book
VAIO社が誇る「究極のモンスターPC」 VAIO Z
今回、比較するのはどちらも究極と謳うに素晴らしいパソコン、
「Surface Book」と「VAIO Z」です。
2016年現在のノートPC市場の中で、数少ないノートパソコン兼タブレットを実現できる、
使い勝手の良いパソコンとして注目されています。
Surface Book と VAIO Z
![]() 引用元:Microsoft社 ホームページ |
![]() 世代最高クラスのスペックを誇る「名品」VAIO Z |
Surface Book と VAIO Z の共通点はノートパソコンとタブレットとしての機能を、
持ち合わせている事です。
VAIO Z クラムシェルモデルはタブレット型へ変形は出来ません。
VAIO Z クラムシェルモデルとVAIO Z フリップモデルの違い
今回の概要
今回は以下の項目を中心に比較していこうと思います。
- 重量
- 大きさ
- 電池持ち
- メモリー容量
- CPU
- ストレージ(データ記憶容量)
- インターフェース類(USBの搭載数など)
重量・大きさ・電池持ちはパソコンを持ち運ぶ時に影響されることです。
「Surface BookとVAIO Zでは持ち運びしやすいのはどっち?」
という事の比較です。
CPU・メモリー・ストレージは購入時に選択できる内容の中から、
基本性能の高さについて比較していきます。
比較する事と同時にSurface Book とVAIO Z の知られざる魅力についても、
ご紹介していこうと思います。
今回の比較は、各社公式データに基づいて行っています。
※こちらの都合により以後、比較画像内のSurface Bookはイラストです。
本体ケース(筐体)の比較
大きさ、重さ、インターフェースの部分を比較します。
本体の寸法比較 幅×奥行×厚み
本体の大きさは、Surface Bookの方が大きいです。
本体の大きさは画面サイズにもほぼ依存します。
Surface Book の場合は、液晶ディスプレイが四角に近いんです。
※液晶ディスプレイに関して、後に詳細あります。
液晶ディスプレイから見てSurface Bookは四角に近い本体ケースという事です。
もちろん、液晶ディスプレイだけが要因ではないですが。
ノートパソコンとしては手の配置を考えた大きさであったり、タブレットとして使うならば少しでも大画面の方が良い。
そういう観点から、Surface Bookの本体ケースは成立しているのだと思います。
厚みは折り曲げる部分の構造上、少しだけ厚くなってしまいます。
Surface Bookは折り曲げる部分で液晶ディスプレイを切り離すことが出来ます。
そのために、折り曲げる部分を柔軟にしておく必要があります。
そして柔軟になっている事で、ノートパソコンとして液晶ディスプレイを折り曲げると隙間が空いてしまいます。
この隙間がある事で持ち運ぶときの衝撃の伝わり方によっては部分的な破損も考えられます。
Surface Bookを持ち運ぶ時は、タブレットとして持ち運ぶスタイル推奨か?
VAIO Z フリップモデルは、Surface Bookとは違って折り曲げる部分で、
ディスプレイを分離するモデルでは無いです。
画像のようにクルッと回して液晶ディスプレイを外向きに向ける事で、
タブレットへ切り替わります。
VAIO Z フリップモデルの場合は、液晶ディスプレイの向きを変えるだけなので、パソコンでもタブレットでも厚みは変わりません。
VAIO Z クラムシェルモデルとフリップモデルを比較してみても、厚みは変わりませんでした。
- VAIO Zが約1cm幅広い。Surface Bookは約1.7cm奥行が長い
- ノートパソコンとして持ち運ぶ時にSurface Bookの折り曲げる所の強度が弱そう
ノートパソコンとして持ち運ぶならVAIO Z の方が持ちやすいと思います。
Surface Bookの場合は液晶ディスプレイを分離してタブレットとして持ち運ぶなら◎
本体の重量比較
本体重量は、Surface Bookが若干重たいんです。
その要因の一つはGPU(グラフィックス)を搭載か非搭載かです。
CPUとセットで搭載されるGPU(グラフィックス)なので、CPUの選択によって重量も若干変わります。
- CPU i7を選択:NVIDIA GeForce グラフィックス搭載 = 少し重くなる
- CPU i5を選択:NVIDIA GeForce グラフィックス搭載 = 少し重くなる
- CPU i5を選択:GPUを非搭載(標準のIntel HD グラフィックス搭載) = 少し軽くなる
※GPUの詳細と比較は後ほど。
GPUを搭載で約1.57kgとVAIO Zと明確な差が出てしまった部分です。
Surface Bookは全体的にもサイズが大きいですし、液晶も大きいです。
そういう要因が重なって、VAIO Z と比べると重たいという結果です。
VAIO Z クラムシェルが圧倒的な軽さでした。
VAIO S13とも重量比較!クラムシェルの軽さはかなり優秀!
- VAIO Z フリップモデル:1.35kg
- VAIO Z クラムシェルモデル:1.17kg
この違いは、タッチパネルの搭載か非搭載かで変わります。
現行のVAIOはタッチパネルの有無で重量が変わるシリーズが多いです。
軽量化を図るなら、タッチパネルを搭載しない方が良いです。
搭載インターフェースの比較
引用元:Microsoft
Surface Bookに搭載されているインターフェースは特徴があります。
他社のパソコンでは見ないSurfaceConnectがあります。
ここには、Surface ドックというアイテムを装着できます。
拡張用アイテム:Surface ドック
引用元:Microsoftストア
Surface ドックを利用する事で以下の利用範囲を拡張できます。
- Mini DisplayPorts × 2
- ギガビット イーサネット端子(LAN)
- USB3.0 × 4
- オーディオ出力端子
- SurfaceConnect ケーブル
- 充電端子
Surface Book本来のインターフェースにそのまま加える事ができるので、便利な拡張アイテムとして人気です。
本体の充電もSurfaceConnectから行います。
Surface ドックを接続した場合は、Surface ドックの充電端子から本体へ電力供給を行います。
仕事で使う時の効率も上がるので、Surface Book ユーザには重宝するアイテムでしょう!
Surface ドックの重量は約550g
Surface Bookと一緒に持ち運ぶにも苦にならない重さです。
Mini DisplayPortについて
引用元:wikipedia
Surface BookはMini DisplayPortを使って液晶ディスプレイの映像出力を行います。
DisplayPortがパソコンやモニター向けへ開発されているので、互換性に関してはまだ乏しいです。
HDMIは家庭向けに開発されているので、家庭的な汎用性はHDMIの方が高いです。
ただMini DisplayPortをHDMIへ変換する事も現在では可能です。
変換するコネクターはAmazonでも取り扱っていました。
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対応のケーブルを用意する事で、HDMIとして出力可能です。
Mini DisplayPortは主にMac、Microsoftがその機能を有しています。
Macの場合は、Thunderbolt Portと名前が付けられていてスペックは若干異なっています。
Mini DisplayPort と Thunderbolt の違い
「端子の見た目は全く同じで、機能面も同じなのでは?」
つい思ってしまいがちです。
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ケーブルにイナズマのマークがあるものがThunderboltです。
無印なのが、Mini DisplayPortです。
「ThunderboltはMini DisplayPortの進化形」
ThunderboltはMini DisplayPortの上位互換で、データ速度の違いにも差があります。
ThunderboltはMini DisplayPortを強化したApple独自のインターフェースという事です。
引用元:Apple公式ページ
差し込み口の見分け方
- Thunderbolt : 差し込み口の周りに上記のイナズママークがプリントされています。
- Mini DisplayPort : 差し込み口の周囲に何もプリントされていない
市販されているケーブルは両用もありますが、対応している液晶ディスプレイによって合わせる必要もあります。
Apple社から発売されているThunderboltを専用とした液晶ディスプレイはThunderbolt専用ケーブルのみといった制約も設けらています。
VAIO Zのインターフェース、種類は揃っています。
- 電源入力
- USB3.0 × 2 (内1つ充電機能付き)
- HDMI出力
- ヘッドホン出力
- SDメモリーカードスロット
VAIO Zは、現状でより多くのユーザの方がすぐに使えるインターフェースが揃っています。
VAIO Zはこれだけ標準的なインターフェースを隙間なく搭載させて、本体の厚みも極限に削られています。
VAIO Zを仕事で使う方に!VGAモニターへの映像出力アイテム
VAIO Zは、映像出力をHDMI(デジタル信号)によって行っています。
しかし、企業などではVGA入力(アナログ信号)のモニターを使って仕事される場面も多いと思います。
変換アダプターでスマートにVGAへ映像出力を行えるようになります。
今まで使っていたVGAモニターをまだ使いたいという場合にも必須アイテムです。
基本性能の比較
それぞれの基本的な性能を決めるそれぞれのパーツです。
ストレージは画像内で選択できる容量のみ記載しました。
すべての情報は以下にまとめてありますのでご覧ください。
液晶ディスプレイの比較
Surface Bookは特徴的で、画面解像度・3000×2000というあまり見かけない仕様です。
引用元:Microsoft atLife
ワイド型というよりもスクエア型な画面を搭載しています。
作業効率やタブレットとして意識した結果だと個人的には思います。
縦横比は3:2です。完全にスクエア型の比率です。
最近では、16:9のワイド型が市場を占めているので、珍しさはあります。
3:2になっている事で作業エリアの広範囲さを感じる事ができますし、高解像度による情報量の多さも魅力です。
イラストを描いたりする場面に向けて開発されているモデルでもあります。
見やすさ<使いやすさといった印象でした。
Surface Bookで動画コンテンツを見る時は、16:9では無いので見やすくはないでしょうね。(個人的見解)
VAIO Zは13.3型ワイドで16:9の液晶ディスプレイです。
タッチパネルを利用してイラストやデザインをできますが、VAIO Z Canvasの上位互換も存在しています。
VAIO Zは、優れた機能を生かして情報まとめや仕事のプレゼンにおいて力を発揮するモデルです。
ワイド画面なので、映像コンテンツの見やすさや縦に持った時の電子書籍の見やすさはタブレットのようです。
プロセッサーの比較
動作で非常に重要なCPUは、Surface Book・VAIO Zとも購入時に選択する事ができます。
↓ Surface Book 搭載CPU
品番 | クロック数/ターボ時 | TDP |
Core i7-6600U | 2.6GHz/3.4GHz | 15W |
Core i5-6300U | 2.4GHz/3GHz | 15W |
↓ VAIO フリップ/クラムシェル 搭載CPU
品番 | クロック数/ターボ時 | TDP |
Core i7-6567U | 3.3GHz/3.6GHz | 28W |
Core i5-6267U | 2.9GHz/3.3GHz | 28W |
それぞれに搭載できるCPUです。
両モデルともラインナップはi5・i7の2つ。
どちらも高品位なCPUである事は間違いないのです。
さらにそこからVAIO Zに搭載できるCPUの数値には特に目を引かれます。
TDP値の差がはっきり出ています。
この数値は単純に数字が高ければ良質と考えてもらえればOKです。
TDPについては以下を参考。
TDP28WのCPUはホイホイ載せられる代物ではない
Surface Bookの方の搭載CPUはオフィシャルページからは、クロック数はおろか品番も不明です。
引用元:Microsoft
調べていくとSurface BookのCPUを調べてくださっている方のブログを発見しました。
SurfaceBookのCPUはCore i7-6600U/Core i5-6300Uで確定!
CPUと組み合わさっているGPUから品番を検討していました。
プロセッサーは2016夏までのモバイルPC市場でVAIO Zに搭載できるCPU性能を上回るのは、ほぼ皆無だと思います。
高クロック数で安定感は抜群で、さらにTDP値の大幅な向上で元気に動けるのが魅力です。
今まで以上の限界を突破していますから、それだけでもVAIO Zを選ぶ価値に繋がるとも思えます。
メモリーの比較
メモリーは16GB・8GBをメインに選択可能です。
VAIO Z クラムシェルには、4GBのラインナップもあります。
VAIO Zのメモリーはどちらもオンボードと明記されています。
Surface Bookの場合はオフィシャルでは明記無し。
Surface Bookは調べてみた所、「オンボードメモリーの可能性が高い」です。
分解している記事の途中にCPUやメモリーの集合体画像を発見しました。
引用元:Surface Bookは分解・修理が最も困難なレベルであると判明
一枚のボードにCPUやメモリーが配列されていて埋め込まれています。
※VAIO Zの場合も同じイメージです。
これによって筐体のコンパクト化などに貢献も出来ているという事です。
ただ故障時の対応には、一枚物を取り換える為にコストが増えますし、メモリー増設の拡張性も無くなっています。
VAIO Z クラムシェルの場合は4GBを選択してしまうと後々で動作に不安が出てしまいます。
特にゲームなどの高負荷なソフトを扱う場合は最初の選択が肝心とも言えます。
ストレージ(データ記憶容量)の比較
左:HDD 右:SSD
引用元:wikipedia
Surface Book・VAIO Zとも搭載されるストレージはSSDを搭載します。
同じSSDなのですが、少しだけ細かい事を言うと違います。
下記の接続方式によってデータのやり取りする速度が大幅に変わってきます。
注目すべきは容量より接続方式
Surface BookとVAIO Zが搭載できるSSDの容量と接続方式です。
↓ Surface Book
容量 | 接続方式 |
SSD 1TB | mSATA |
SSD 512GB | mSATA |
SSD 256GB | mSATA |
SSD 128GB | mSATA |
↓ VAIO Z フリップモデル
容量 | 接続方式 |
SSD 512GB | PCI Express (NVMe対応) |
SSD 256GB | PCI Express (NVMe対応) |
SSD 128GB | PCI Express (NVMe対応) |
↓ VAIO Z クラムシェルモデル
容量 | 接続方式 |
SSD 512GB | PCI Express (NVMe対応) |
SSD 256GB | PCI Express (NVMe対応) |
SSD 128GB | PCI Express (NVMe対応) |
↓ VAIO Z クラムシェルモデル ※OSをWindows7選択時
容量 | 接続方式 |
SSD 512GB | PCI Express |
SSD 256GB | PCI Express |
SSD 128GB | PCI Express |
mSATA方式とは?
Surface Bookの接続方式に「mSATA」という方式が採用されています。
従来の接続方式として「SATA」という方式が採用されていました。
「SATA」によって行われていたデータのやり取りをパソコン筐体のコンパクト化やコスト削減を理由に1枚物にして省スペース化を図ったのが「mSATA」です。
SATAの規格では現状最速で8GB/s or 16GB/sまで実現しています。
mSATAとSATAの通信速度はほぼ変わりません。
Surface BookはmSATA接続を採用しているので、SATA接続されていたSSDと速度を比べると体感的にあまり変わらないと思います。
ただ、ストレージ(データ記憶容量)からも、本体の薄型化や軽量化へのこだわりを感じます。
PCI Expressとは?
従来の「SATA」方式と比べるとこれほどの違いがあります。
- 「PCI Express」方式なら読み書きの速さは「SATA」方式の3.9倍の速さ
- 「PCI Express」方式ならファイルコピー時間も「SATA」方式の半分以上の速さ
正直、もの凄く速い。
さらに、PCI Expressの中でも規格があります。
PCI Express2.0や3.0と有り、それぞれデータ転送速度が変わります。
VAIO Z が搭載しているPCI Expressは、3.0です。
「SATA」方式は最速で8GB/s or 16GB/sの転送速度
に対して
「PCI Express 3.0」方式は最速で32GB/s or 64GB/sの転送速度
接続方式で約4倍も違います。
VAIO Zのストレージ(データ記憶容量)について調べてみると、「NVMe対応」となっています。
NVMeとはPCI Expressベースに開発された新しいインターフェース仕様の事です。
多くの機種はAHCIという昔からの仕様が現在でも使われています。
AHCIはHDD用向けだったので、SSDの利点をすべて発揮することが難しいとされました。
そこで新開発されたのが「NVMe」です。
NVMe対応SSD
AHCIとNVMe 最大の違い
コマンドを貯める事ができるスペース「コマンドキュー」に貯められる最大値が違います。
コマンドキューとは、処理の最初に複数のコマンドを貯め込む場所。
貯めれば貯めるほど、必要最低限の読み取りで処理の高速化へ貢献できます。
- AHCIは最大32個貯める事が出来る
- NVMeは最大65536個貯める事が出来る
貯蓄量が全然違いますが、
「個人で使うパソコンの場合はそこまでのコマンドが多くなることがないので、高速化にはあまり期待できない」
という意見もあります。
次世代スペックのNVMeが搭載されているので、さすがVAIO Zです。
ストレージ(データ記憶容量)は、VAIO Zが2016・9月現在の市場の中でハイグレードなSSDなのは間違いないです。
「PCI Express 3.0」方式と「NVMe」搭載した最速のSSDが魅力的。
VAIO Zに搭載できる!SSD次世代規格「NVMe」について
グラフィックスの比較
GPU:NVIDIA GeForce
引用元:wikipedia
パソコンでゲームや映像処理に大きく関わってくるのがGPU(グラフィックス プロセッシングユニット)です。
↓ Surface Book
- Core i5 : Intel HD グラフィックス
- Core i5 : NVIDIA GeForce 940M
- Core i7 : NVIDIA GeForce 940M
Surface Book スペック表
↓ VAIO Z フリップモデル/クラムシェルモデル
- Core i5 : Intel Iris グラフィックス 550
- Core i7 : Intel Iris グラフィックス 550
選択CPUによって搭載されるグラフィックスが異なります。
CPUと統合されているGPUと専用のビデオチップGPUと種類があります。
Intel HD グラフィックス・Intel Iris グラフィックスはCPU統合のGPUです。
NVIDIA GeForce 940Mは専用ビデオチップなのでCPU統合GPUよりは高性能です。
Surface Bookは、
- Core i5とCPU内臓のインテル HD グラフィックス
- Core i5・i7とNVIDIA GeForce 940M専用ビデオチップ
CPU内臓GPUと比べると、専用ビデオチップで搭載されるNVIDIA GeForce 940Mが高性能なため、ゲームなどの映像処理には圧倒的に後者を選択するべきです。
Surface BookはオフィシャルHPにNVIDIA GeForceの品番が記載されていません。
調べたところ、NVIDIA GeForce 940Mと同等のものを搭載しています。
VAIO Z フリップモデル/クラムシェルモデルは、
- Core i5・i7どっちもIntel Iris グラフィックスが必ず搭載される
- 性能はIntel Iris グラフィックス = GeForce GT740
Intel Iris グラフィックス 550しか搭載できません。
このIntel Iris グラフィックス 550はCPU内臓GPUの中ではかなり優秀です。
概ね、専用ビデオチップのGeForce GT740と同じぐらいの性能です。
この情報から、性能ランクをつけると以下のとおり。
1位:NVIDIA GeForce 940M
2位:Intel Iris グラフィックス 550
3位:Intel HD グラフィックス
ただし、NVIDIA GeForce 940MとIntel Iris グラフィックス 550の性能は互角です。
どっちもグラフィックスの中では、中間スペックに位置していますがコンパクトなパソコンに搭載している中ではこれ以上のGPUは中々搭載していません。
扱えるゲームの差もほとんどないですし、体感的に差を感じる事はないと思います。
センサーの比較
Surface Book・VAIO Z フリップモデルは、タブレットとしても活用できるのでセンサー類を装備しています。
※情報が一部不足の為、オフィシャルページに表記されているデータに基づいてます
Surface Book & VAIO Z フリップモデル 共通
- 加速度計
- ジャイロスコープ
- 磁気センサー
これらは共通で備わっているセンサー類です。
・加速度計(加速度センサー)
スマートフォンでも馴染みのあるセンサーです。
本体を横にすれば画面も横画面表示に切り替わる、あの現象を実現しているのが加速度計の役割です。
・ジャイロスコープ(ジャイロセンサー)
ジャイロスコープとは、XYZ軸の3軸方向の加速度を検出するセンサーです。
航空機やロケットの姿勢制御にも使われています。
もっと身近な所で言うならカメラの手ブレ補正や車の横転防止などにも役立てられています。
ゲームでコントローラーを振って遊ぶものにもこのジャイロスコープは使われています。
航空機用のジャイロスコープ
引用元:wikipedia
・磁気センサー
主には、地磁気を測定して方位の特定に使われるセンサーです。
スマフォやタブレットには搭載されています。
Surface Bookのみ搭載
- 光センサー
・光センサー
周囲の明るさを感知して、ディスプレイの明るさ調整を行うもの。
センサーは、両モデルとも情報が少なくて、VAIO Z クラムシェルモデルはセンサーが搭載されていないような表記です。
Surface Book・VAIO Z フリップモデルはタブレット機能として使うにも当たり前な装備です。
電池持ち時間の比較
- Surface Book : 最大約12時間のビデオ再生が可能
- VAIO Z フリップモデル : 約19.4 ~ 19.7時間
- VAIO Z クラムシェルモデル : 約20.9 ~ 27.0時間
公表値は以上のとおり。
計測内容や表記が異なるので、時間的な比較だと正直何とも言えません。
SurfaceBook・VAIO Z フリップモデルのようにタブレット機構のあるモデルは、VAIO Z クラムシェルの純正なノートPCよりも悪いというのが分かります。
以前にVAIO Z フリップモデルのバッテリーを計測した事もあります。
VAIO Z フリップモデルのバッテリー持ち時間を検証
使っている環境によって時間は左右されるので正確なところまでは分かりません。
バッテリーの容量とメーカー公表値から見ても、モバイルPCやタブレットとして携帯するなら十分なバッテリー能力を備わっています。
まとめ
Surface BookとVAIO Zの究極と言われる所以を求めて色々と比較してきました。
やっぱりそれぞれの重視しているポイントや意識している、そもそもの前提も若干異なるような部分もあったと思います。
まとめようと思って、少しだけ振り返ってみるとSurface Bookと比較するならVAIO Z Canvasともコンセプトが被るのかな~?とも感じた事もありました。
ただ、VAIO Z Canvasは完全にキーボードと分離しているので、Surface Book 筐体の仕様はVAIO Z寄りだと思って比較しました。
以下に長所・短所をまとめてみました。
Surface Book の長所
- タブレットとして携帯するならキーボードと分離できるのでサイズ・重量的にタブレットにして携帯できる。
- 画面解像度が鮮明!クリエイターには最適なディスプレイサイズ
- SSDの最大容量が1TB選択可能
- グラフィックスがVAIO Zよりも若干優れている
特徴としては、
「通常使う時にはノートPCのフォルムで使えるんだけど、ディスプレイを切り離してタブレットにもすぐ出来る!」
ハマる人にはドンピシャでハマりそうな機構をしていました。
これが一番インパクトを受ける部分だと思います。
それに合わせてかは分かりませんが、タブレット向けに力を入れて仕上げている感じもしました。
画面サイズもあまり見られないアスペクト比なのはまさしくそうではないかと思います。
グラフィックスのスペックからもディスプレイを用いたクリエイターやデザイナーに対する熱い想いは感じますね。
Surface Book の短所
- パソコンとして携帯しないと外出先で切り替えができない
- PCのスペックは並みのチョイ上な印象を受けた
外出時にタブレットとパソコンを切り替えたいなら、どっちにしてもノートPCとして携帯しなければなりません。
そうなると結構場所を取ってしまうのが、考えどころです。
パソコンとしての基本性能で特化した部分が少ないのが残念な所です。
VAIO Z フリップモデル/クラムシェルモデルの長所
- CPUは優秀なものを選択可能!i5でもi7を超える
- SSDの速さが尋常じゃなく速い
- Surface Book よりも少しだけ小柄。ノートPCとして携帯しやすい
VAIO Zを比較対象にして調べれば調べるほど、基本性能の高さは現在(2016.9)の市場では最高峰です。
性能の高さならSurface Bookを凌駕していました。
VAIO Zの決め手はやはり性能にあると思います。
携帯時も軽量かつサイズがコンパクトなので携帯しやすくもなっています。
VAIO Z フリップモデル/クラムシェルモデルの短所
- タブレットとして使うならSurface Bookより全体的に劣る
比較して短所として挙げる点は、タブレット変形時の使いやすさが劣っている点。
知っての通り、SurfaceBookではディスプレイを分離してタブレット形態として使う事ができます。
薄さも変わるし、重さも変わるし、完全にタブレットに近づく事が出来ます。
対してVAIO Zの場合は画面が分離するわけではありません。
タブレット化しても重さ・厚みも変わらないので、Surface Bookに比べると、とてもじゃないですが太刀打ちできないと思いました。
VAIO ZはどちらかというとノートPCとして力が入っている印象です。
商品リンク
Surface Book - Microsoft OFFICIALページへ
VAIO Z クラムシェルモデル - OFFICIALページへ
台数限定モデルが発売
2017年1月31日から「VAIO Z 勝色特別仕様」「VAIO S13 オーナメント仕様」が台数限定で発売されました。
2017/02/03