VAIOの初期化「リカバリー」方法まとめ
今回は、VAIOの初期化「リカバリー」の方法についてまとめてみました。
リカバリーとは、パソコンを出荷時の状態へ戻すことです。
中に入っているデータは消去されてしまうので、まだ動く場合は、頑張って必要なデータを外付けHDDやUSBメモリー、SDカードなどにバックアップをしてから行ってください。
パソコンの調子が悪いときに、最後に試す方法になります。
もしリカバリーしてもダメなら、ハードウェアが故障している可能性も考えられるので、修理に出すか新しいパソコンを検討した方が良いかもしれません。
2014年7月以降、VAIOが分社・独立し、「ASSISTボタン」が廃止されました。
ソニー製のVAIOには「ASSISTボタン」が搭載されており、ASSISTボタンを押すことでVAIOのメンテナンス機能からリカバリーを選択できました。
VAIO製VAIOでは、ASSISTボタンやVAIO Careといったソフトがなくなってしまいました。
そこで今回は、VAIO社のVAIOになってからのリカバリー方法とWindows10のリカバリー方法を紹介します。
目次
リカバリーディスク(メディア)の作成方法
CD/DVD/BD ドライブが搭載されているモデルばかりでは無いので、USBフラッシュメモリーによるリカバリーメディアを作成します。
VJP111*/131*シリーズ、VJF151*/152*シリーズ : 8GB以上32GB以下
VJZ13A*シリーズ、VJZ12A*シリーズ、VJP132*シリーズ : 16GB以上32GB以下
リカバリーメディア作成時にUSBフラッシュメモリー内のデータは全て消去されますので、USBフラッシュメモリー内のデータバックアップは取っておきましょう。
Windows7の場合
Windows8.1 ProもしくはWindows10 Proライセンス付モデルの場合はこちらを参考にしてください。
Windows8.1プリインストールの場合
購入時からWindows8.1の場合はこちらを参考にしてください。
Windows8.1ダウングレードモデルの場合
Windows 10 Proライセンスよりダウングレードした場合はこちらを参考にしてください。
Windows8.1ダウングレードモデル リカバリーメディアを作成する方法
Windows10プリインストールの場合
購入時からWindows10の場合はこちらを参考にしてください。
Windows10アップグレードの場合
Windows7もしくはWindows8.1からWindows10にアップグレードしている場合はこちらを参考にしてください。
アップグレード後に以前のバージョンのWindowsにリカバリーする方法
Windows7もしくはWindows8.1からWindows10にアップグレードしている場合はWindows10上でリカバリーメディアを作成することはできません。
ハードディスク/SSDのリカバリー領域を削除した場合
リカバリーメディアを作成せずに、ハードディスク/SSDのリカバリー領域を削除した場合は、VAIO社の「リカバリーメディア送付サービス」をご利用ください。
・注意点
- マイクロソフト社のOSライセンスが含まれるので、有償になります
- 新製品のVAIOに関しては、リカバリーメディアの提供に約1カ月かかる場合があります
- SONY製のVAIOのリカバリーメディアはソニーのページで申し込めます。
VAIO購入後はまず、リカバリーメディアを作成する事をおすすめします。
OS:Windows8.1のリカバリー方法
また、モデルによって内容が異なる場合がございますが、ご了承ください。
VAIOのWindows8.1のリカバリー方法です。
リカバリー前の準備
本体の初期化を行うので、作業に入る前に大切なデータは確実にバックアップを取りましょう。
リカバリーを行うために、完全なシャットダウンをします。
「Shiftキー」を押しながら、シャットダウンします。
高速で起動するための機能です。
普段行っているシャットダウンでは、一部スタンバイ状態にしてしまうので、リカバリー作業のときは完全にシャットダウンしましょう。
VAIO レスキューモードを起動する
「F4キー」を押し続けながら、本体の電源を入れます。
VAIO レスキューモードが立ち上がったら、メニューからリカバリー方法を選択します。
- トラブルシューティング(リカバリー)を開始
- USBメモリーやディスクから起動
- BIOS 設定を起動
- ネットワークから起動
ここで選択するのは、
「トラブルシューティングを開始」
「USBメモリーやディスクから起動」
のどちらかがほとんどです。
VAIO本体に内蔵されている「リカバリー領域」から再セットアップを行う場合は、「トラブルシューティングを開始」を選択します。
USBフラッシュメモリーに作成した「リカバリーメディア」から再セットアップを行う場合は、「USBメモリーやディスクから起動」を選択します。
リカバリー領域から再セットアップを行う
「トラブルシューティングを開始」を選択すると、オプションの選択画面に移行します。
オプションの中から、「トラブルシューティング」を選択します。
ファイルには影響が出ない「パソコン内の掃除」というイメージです。
そして現在、OSが起動しないという場合なら、「PCを初期状態に戻す」を選択します。
「ファイルの削除のみ行う」を選択しましょう。
リカバリー領域も消去してしまうので、本体を破棄するとき以外では選択しないように注意してください。
これで、リカバリーの準備は整いましたので、「初期状態に戻す」を選択しましょう。
進捗が100%になれば、リカバリー完了です。
完了後すぐに、再セットアップの入力画面から始まります。
Windows10のリカバリー方法
VAIOのWindows10のリカバリー方法です。
リカバリー前の準備
本体の初期化を行うので、作業に入る前に大切なデータは確実にバックアップを取りましょう。
Windows10は「Windowsの設定」から初期化
Windowsの設定から、「更新とセキュリティ」を選択します。
設定メニューから、「回復」を選択すると「このPCを初期状態に戻す」からリカバリーを開始します。
「個人用ファイルを保持する」場合は、購入時からインストールしたソフトや変更を行った設定を初期設定に戻します。
この個人用ファイルというのは、ドキュメントやピクチャのデータの事です。
「すべて削除する」場合は、完全にデータを消去します。
プロビジョニングファイルとは、アプリケーションID・デバイス識別子・正規開発者証明書の関係をまとめたファイルです。
今までに使っていた環境で引き続き使うなら、保存したままで良いと思います。
最後に「ファイルの削除のみ行う」で、リカバリー領域などを残しリカバリーを開始します。
「ドライブのクリーニングを実行する」は、本体を破棄するときの完全消去のメニューです。
リカバリー後は、パソコンセットアップメニューが立ち上がります。
リカバリーメディアからのリカバリー方法
Windows8.1のときと同じで、VAIOを完全にシャットダウンします。
※「Shiftキー」押しながら、シャットダウンで完全なシャットダウンです。
シャットダウン後に「F4キー」押しながら、本体を起動します。
VAIO レスキューモードを起動させて、「USBメモリーやディスクから起動」からリカバリーを行います。
VAIO レスキューモードの注意点
Windows10では、本体内部に確保されている「リカバリー領域」からのリカバリーは「Windowsの設定」から行います。
Windows8.1はVAIO レスキューモードから「リカバリー領域」を使ったリカバリー可能でしたが、Windows10のレスキューモードでは、リカバリーメディアが必要です。
トラブルシューティングから入っても、最後にリカバリーメディアを要求されます。
Windows10の場合は、
リカバリーメディアを用いたリカバリーはVAIO レスキューモードから。
リカバリー領域からのリカバリーはWindowsの設定から。
ということです。
また、モデルによって内容が異なる場合がございますが、ご了承ください。
リカバリー後の初期設定が不安な場合
リカバリーを行うと、パソコンは出荷時の状態に戻ります。
つまり、初期設定を行わないといけないということです。
- インターネット接続設定
- ソフトの再インストール
- 周辺機器の設定(プリンターなど)
- メールの再設定
などがあります。
例えば、最初のセットアップを家族や知人にやってもらった方で、何かしらの事情(住んでいるところが遠いなど)で、すぐやってもらえないことも多いと思います。
「リカバリーはできたけど、その後のセットアップができない!」
そんな時は、ソニーストアの訪問サポートを活用してみてはいかがですか?
時間は限られているので、1度の訪問でリカバリーから初期設定まで完了するのは無理です。
リカバリーは済ませておいてから初期設定を依頼するのがベストです。
慣れの問題ではなく、パソコンが頑張っているのを待つという時間が大半です。
また、リカバリー後はWindows Updateなども大量に適用しないといけないと想定されるので、場合によっては2、3日かかる可能性すらあります(通信環境の影響も大きい)。
というわけで、もし可能なら、できるところまで自分でやっておいた方が、スムーズです。
利用時間は120分と60分から選択できます。
まとめ
VAIOのリカバリー方法についてまとめてみました。
すごく重要なことは、「リカバリーメディアを作成する方法の違い」と「OSによるリカバリーのやり方が違う」ところです。
VAIOの場合は、ソニーストアで購入時にOSを選択します。
Windows7・8.1・10の条件に合わせて、リカバリーメディアを作成してください。
リカバリーに関しても、VAIOレスキューモードを起動すれば良いということでは無くて、OSの違いに気をつけて作業しましょう。
最後になりますが、データのバックアップは可能な限りしっかり取ってください。
買い替えのときにきっと役立つ!VAIOレビュー
「リカバリーしてもどうも調子が悪い」
「長く愛用してきたが、突然動かなくなってしまった。」
突然の不具合にリカバリーで対処するものの、回復傾向に無い場合は買い替えの検討もされてみてはいかがでしょうか?
よかったら、「VAIO実機レビュー」「VAIO購入徹底ガイド」を参考にしてみてください。
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