各メーカーの「LTE」 搭載パソコンまとめ(2016冬)
今回は、2016年11月現在で発売されている「LTE」を搭載したノートパソコンをまとめてみます。
色々な場所へ持ち運ぶときに非常に便利な「LTE」に対応したパソコンを紹介します。
目次
概要
VAIO S11にVAIO唯一の「LTE」が搭載されています。
今回は比較の意味も込めて、VAIO S11以外に「LTE」を搭載している各メーカーのノートパソコンを見ていこうと思います。
LTEとは?
LTEは「Long Term Evolution(ロング・ターム・エボリューション)」の略称です。
携帯電話の新しい通信規格として2009年ごろから普及し始めました。
従来が「3G(3rd Generation)」ならLTEは「3.9Gや4G(4th Generation)」と呼ばれます。
LTEは3Gと同じ周波数帯域(通信を行う範囲)を使用します。
帯域幅(データ通信の速度)は、以下に区分されます。
- 1.4MHz
- 3MHz
- 5MHz
- 10MHz
- 15MHz
- 20MHz
このようにそれぞれ決められていて、この帯域幅を3GとLTEは共通で使用しています。
特徴として、
- 下りの速度は帯域幅を束ねる事が可能
- 上りの速度は帯域幅に依存する
ということです。
下り(受信)に関しての速度は、帯域幅を束ねて以前よりも格段に速度アップが図られています。
上り(送信)に関しては、帯域幅を束ねても実際に機能するのは1つだけの為、帯域幅の種類にその速度は依存する形になります。
LTEは、20MHzの帯域幅で「下り速度:100Mbps以上」「上り速度:50Mbps以上」を条件に改良が進められています。
LTEがパソコンに搭載されるメリット
通信範囲の広さ
まず、挙げられるのが「通信できる範囲が広い」ことです。
知っている方も多いと思いますが、LTEが広く浸透しているのが「スマートフォン」です。
つまりスマートフォンが使えるエリアでパソコンが通信可能ということです。
引用元:NTTドコモ
赤い部分はLTEの中でも更に高速の「PREMIUM 4G」エリアです。
オレンジの部分は従来のLTEエリアです。
自分の住んでいる名古屋近郊はほぼカバーされています。
引用元:NTTドコモ
関東圏は言うまでもなくカバーされていますね。
ちなみに、赤い部分のPREMIUM 4Gに関しては、NTTドコモの対応SIMカードが必要になるわけですが、LTEの範囲に関してはほぼ違いは無いと思います。
NTTドコモでなくてもLTE対応SIMカードであれば広範囲で通信可能です。
何より使いやすい!設定も簡単
LTEなら、ポケットWi-Fiやスマートフォンからデザリングなども一切不要になります。
パソコン本体にLTE対応のSIMカードを差し込むだけです。
普段使っているスマートフォンのようにすぐに通信ができます。
それが、個人的には一番重視するポイントであり魅力的と感じるポイントです。
少し前までは、ポケットWi-Fiを使っていた時期もありましたが、ポケットWi-Fi自体のバッテリー持ちの悪さなどで、ものすごく使いづらかったのを覚えています。
LTE搭載ならパソコンだけのバッテリーだけ気にすればいいので、いざってときに使えないストレスは感じなくなりますよ。
LTE搭載パソコンまとめ・市場状況(2016・11)
2016年11月現在では、LTEに対応したパソコンは検索で多くヒットします。
しかし大半は、いわゆる「2 in 1」と呼ばれるパソコン・タブレット両用モデルです。
純粋にパソコンのみにLTEが搭載されているモデルはかなり数が絞られます。
2 in 1 モデルとラップトップモデル(従来のノートパソコン)をそれぞれまとめてみました。
LTE搭載パソコン(2 in 1モデル)
東芝
N72/V
引用元:TOSHIBA
モデル名 | PN72VGP-PJA |
OS | Windows10 Home 64bit |
CPU | インテル Atom x5-Z8300 1.44GHz(ターボ時:1.84GHz) 4コア/4スレッド |
メモリー | 4GB |
ディスプレイ | タッチパネル 12型(3:2) 1920×1280ドット |
ストレージ | SSD 128GB |
外形寸法「幅×奥行×高さ」 | タブレット:約299.4mm × 203.0mm × 6.9mm キーボードドック使用時:約299.4mm × 203.0mm × 14.9mm |
質量 | タブレット:約588g キーボードドック使用時:約999g |
SIMカード | microSIM |
ASUS
TransBook T100TAL
引用元:ASUS
モデル名 | TransBook T100TAL |
OS | Windows8.1 |
CPU | インテル Atom Z3735 |
メモリー | 2GB |
ディスプレイ | タッチパネル 10.1型 1366×768ドット |
ストレージ | eMMC(*1) 32GB |
外形寸法「幅×奥行×高さ」 | タブレット:約263mm × 171mm × 10.5mm キーボードドック使用時:約263mm × 171mm × 21.4mm |
質量 | タブレット:約580g キーボードドック使用時:約1100g |
SIMカード | microSIM |
(*1)eMMCはHDDとSSDの中間にあたるストレージです。
NEC
LAVIE Direct HZ(D)
引用元:NEC Direct
モデル名 | GN11S4/69・GN11S6/69(*1) |
OS | Windows10 Home/Pro 64bit(*1) |
CPU | インテル Core m5-6Y54 1.10GHz(ターボ時:2.7GHz) 2コア/4スレッド |
メモリー | 8GB |
ディスプレイ | タッチパネル 11.6型 1920×1080ドット |
ストレージ | SSD 128GB |
外形寸法「幅×奥行×高さ」 | タブレット:約292mm × 192.5mm × 7.6mm キーボードドック使用時:約294mm × 206.5mm × 13.4mm |
質量 | タブレット:約410g キーボードドック使用時:約798g |
SIMカード | nanoSIM |
(*1)NEC Directにてオーダーメード可能です。
Microsoft
Surface 3
引用元:Microsoft
モデル名 | Surface 3 |
OS | Windows8.1 |
CPU | インテル Atom x7-Z8700 |
メモリー | 2GB/4GB(*1) |
ディスプレイ | タッチパネル 10.8型 1920×1280ドット |
ストレージ | SSD 64/128GB(*1) |
外形寸法「幅×奥行×高さ」 | 約267mm × 187mm × 8.7mm |
質量 | 約622g |
SIMカード | nanoSIM |
(*1)Microsoftから購入で選択可能です。
HP
Elite ×2
引用元:Microsoft
モデル名 | Elite ×2 1012 G1 |
OS | Windows10 Pro 64bit |
CPU | インテル Core M3-6Y30 0.9GHz(ターボ時:2.2GHz) |
メモリー | 4GB |
ディスプレイ | タッチパネル 12型 1920×1280ドット |
ストレージ | SSD 128GB |
外形寸法「幅×奥行×高さ」 | タブレット:約300mm × 213.5mm × 8.05mm キーボードドック使用時:約300mm × 213.5mm × 13.45mm |
質量 | タブレット:約820g キーボードドック使用時:約1205g |
SIMカード | microSIM |
Panasonic
レッツノート RZ6
引用元:Panasonic
モデル名 | CF-RZ6EFLQR |
OS | Windows10 Pro 64bit |
CPU | インテル Core i5-7Y54 1.2GHz(ターボ時:3.2GHz) |
メモリー | 8GB |
ディスプレイ | タッチパネル 10.1型 1920×1200ドット |
ストレージ | SSD 256GB |
外形寸法「幅×奥行×高さ」 | 約250mm × 180.8mm × 19.5mm |
質量 | 約775g |
SIMカード | 標準SIM |
レッツノート MX5
引用元:Panasonic
モデル名 | CF-MX5XF8QR |
OS | Windows10 Pro 64bit |
CPU | インテル Core i7-6500U 2.5GHz(ターボ時:3.1GHz) |
メモリー | 8GB |
ディスプレイ | タッチパネル 12.5型 1920×1080ドット |
ストレージ | SSD 256GB |
外形寸法「幅×奥行×高さ」 | 約301.4mm × 210mm × 21mm |
質量 | 約1255g |
SIMカード | 標準SIM |
LTE搭載パソコン(ラップトップモデル)
VAIO
S11
引用元:VAIO
モデル名 | VJS1111 |
OS(*1) | Windows10 Home 64bit Windows10 Pro 64bit Windows8.1 Pro 64bit Windows7 Pro 64bit |
CPU(*1) | インテル Core i7-6500U 2.5GHz(ターボ時:3.1GHz) インテル Core i5-6200U 2.3GHz(ターボ時:2.8GHz) インテル Core i3-6100U 2.3GHz(ターボなし) |
メモリー(*1) | 8GB 4GB |
ディスプレイ | 11.6型 1920×1080ドット |
ストレージ(*1) | 第二世代 ハイスピードSSD 512GB(PCIe) 第二世代 ハイスピードSSD 256GB(PCIe) SSD 128GB(SATA) |
外形寸法「幅×奥行×高さ」 | 約284mm × 190.4mm × 16.4~19.1mm |
質量 | 約920~940g |
SIMカード | microSIM |
(*1)ソニーストア購入時に選択可能です。
Panasonic
レッツノート SZ6
引用元:Panasonic
モデル名 | CF-SZ6FDQPP |
OS | Windows10 Pro 64bit |
CPU | インテル Core i7-7500U 2.7GHz(ターボ時:3.5GHz) |
メモリー | 8GB |
ディスプレイ | 12.1型 1920×1200ドット |
ストレージ(*1) | SSD 256GB |
外形寸法「幅×奥行×高さ」 | 約283.5mm × 203.8mm × 25.3mm |
質量 | 約1050g |
SIMカード | microSIM |
まとめ
2 in 1モデルは持ち運びしやすさが魅力
LTE搭載した2 in 1モデルは多くがディスプレイ部とキーボード部が分離するモデルです。
ディスプレイ部をタブレットとして持ち運ぶことができるモデルが多くキーボードを取り付けることで簡易的なパソコンになるという身軽さを持っています。
重量を見ても1kgにも満たないモデルもあるので、女性の方にも負担を掛けない重さです。
ただし、スペックに関しては妥協しなくてはならないと思います。
特に、CPUは少しだけラップトップに比べると劣っています。
2 in 1モデルの処理力は、まだまだこれからといった印象でした。
ビジネスにはラップトップモデルが安心
CPUやストレージ面でもビジネスで使うとするならストレスを感じないのは間違いなく「ラップトップモデル」だと思います。
高品位なCPUが搭載されていることが大きな違いです。
高クロック数を出しているCPUを搭載しているので、全体的のレスポンスの高さが快適に使えるということです。
ラップトップモデルに関しては、CPU性能の高さや軽量さなどLTE搭載でどこでも心地よく使えるモデルになっていると思います。
ビジネスで使うなら断然「ラップトップモデル」がおすすめです。
LTE・SIMカード関連レビュー
2016/11/26