セキュリティソフト「ESET Smart Security」とは?評価や使い方まとめ
「ESET Smart Security」は、Eset社が開発したWindows版の総合セキュリティソフトです。
ESET Smart Security(イーセットスマートセキュリティ)とは、スロバキアに本社を持つEset社が開発したWindows版総合セキュリティソフト。ESET(イーセット)とは、エジプト神話の女神「イシス」のスロバキア語に由来して名付けられた。
引用元:wikipedia
2007年までEset社が開発していた「NOD32アンチウイルス」の上位版で「NOD32アンチウイルス」をベースにして複数の追加機能を搭載して登場しています。
2005年(平成17年)に発生した価格.comのWebサイトが一部改ざんされコンピュータウイルス(トロイの木馬型)を2種類仕掛けられた事件では、1種類を既知ウイルスとしてパターンマッチングで、もう1種類を未知ウイルスとしてヒューリスティック機能で、NOD32だけが両方のウイルスを検知して遮断したことで、その名が知られるようになった。
知名度やシェアではシマンテック社やトレンドマイクロ社などの大手メーカーには及ばないものの、総合的な性能では大手メーカーを上回る部分を持っているという声もある。
引用元:wikipedia
今回は、ソフトの概要と使い方についてまとめてみました。
目次
概要
「ESET Smart Security」は、他のアンチウイルスソフトと比較すると全体的なファイルサイズが軽量なので、「動作が速い」という特徴があります。
今回は、VAIO S13にソフトをインストールして動作の速さも確認していこうと思います。
また、搭載機能の種類についても解説していこうと思います。
ちなみに、2013年2月以降の製品名は「ESET ファミリー/パーソナル/オフィス セキュリティー」に変更されています。
本記事では「ESET Smart Security」と表記しています。
利用可能プログラムも、バージョンV10以降は「ESET Smart Security」から「ESET Internet Security」に変更されています。
現在のバージョンはV10です。
ESET Smart Securityのインストールについて
ESET Smart Securityは、「ダウンロード版」と「パッケージ版」の製品が用意されています。
「ソフトの購入方法」については後述していますので、そちらを参考にしてください。
まずは体験版を無料ダウンロードして「動作の感じ」を体感してみましょう。
ESET Smart Security 体験版について
体験版での注意点をよく確認のうえ、自己責任にてインストールしてください。
インストールに必要な動作環境
OS(日本語版) | CPU | メモリー | ハードディスク | ||
32bit | 64bit | 32bit | 64bit | ||
Windows 10(*1) | 対応(1GHz以上) | 対応 | 1GB以上 | 2GB以上 | 320MB以上の空き容量 (推奨1GB以上) |
Windows 8/8.1(*1) | 対応(1GHz以上) | 対応 | 1GB以上 | ||
Windows 7(*1) | 対応(1GHz以上) | 対応 | 1GB以上 | ||
Windows Vista | 対応(1GHz以上) | 対応 | 512MB以上 |
(*1)Windows 7 Enterprise、Windows 8 Enterprise、Windows 8.1 Enterprise、Windows 10 Enterprise、Windows RT シリーズ、Windows 10 Mobile には対応していません。
キャノンITソリューションズ株式会社の動作環境から情報を引用しています。
現状のパソコンの多くはメモリー量やCPUのクロック数では動作環境条件に適合すると思います。
2016年12月現在のVAIOは、全モデル動作環境に適合しています。
また安定した速度で取り扱いたい場合には、ハードディスクの空き容量をしっかり確保しましょう。
SSDの場合も、1GB以上の空き容量を作っておくと動作は安定すると思います。
ESET Smart Security 体験版の注意点
- 体験版はサポート対象外
- ソフトは無料ですが、通信費は掛かります
- プログラムインストール後、30日間利用可能
- 機能制限は無し
- 期限が過ぎると、アップデートは行えません
- 体験版から製品版に移行する場合にアンインストール不要で行えます
体験版はあくまで「体験」なので、サポートなどの保証はありません。
ただし、機能制限が無いのでセキュリティソフトとして使い始めるには充実した内容だと思います。
もし製品版へ移行するときもアンインストール無しで移行できるのはありがたいです。
動作環境と注意点はよく把握してからインストールを行いましょう。
ESET Smart Security 体験版ダウンロード
体験版ダウンロードには、メールアドレスが必要になりますが、画像のヤフーメールのようにフリーメールアドレスでも可能だと思います。
ヤフーメールは大丈夫でした。
メールアドレスを入力して、「体験版ダウンロードページ」をクリックすると上記のページにアクセスできるので、「体験版ダウンロード」をクリックします。
自動ダウンロードが始まって、「inst_eisv10_efseps.exe」ファイルが保存されます。
ESET Smart Security 体験版インストール
先ほど保存した「inst_eisv10_efseps.exe」ファイルを立ち上げて、指示に従ってインストールしていきます。
まず、重要なお知らせが出てきます。
「確認しました」を選択して次のページへ行くことができます。
※重要なお知らせは時期によって異なると思います。
ここから本格的にインストールを行っていきます。
今回は、体験版を使い始めるので「はじめてご利用になるお客さま」を選択します。
体験版から製品版へ移行する場合は、「すでにご利用中のお客さま」を選択します。
「はじめて...」を選択すると、次の操作を要求されます。
「プログラムをインストールする」を選択します。
ここで「開始」をクリックすると、
はい、ようやく開始画面です。
「続行」をクリックしてください。
最終確認です。
この画面に入ってすることは、「望ましくない可能性があるアプリケーションの検出」の項目にあるどちらかを選択することです。
これを選択しなければ先に進めません。
「望ましくない可能性があるアプリケーションの検出」にチェックを入れて、「インストール」をクリックします。
「完了」をクリックして、インストール完了です。
ESET Smart Security 体験版ライセンスの認証
インストールが完了したら、セキュリティソフト「Internet Security」が起動します。
使い始めるには以下の3条件の中から行動しないといけません。
- 製品認証キーの入力・認証
- 体験版ライセンスを取得
- ライセンスの購入
今回は、体験版ライセンスの取得をするので「体験版ライセンス」をクリックします。
体験版ライセンス取得には、メールアドレスが必須なので、入力します。
ソフトダウンロード時と同様にフリーのメールアドレスでも大丈夫だと思われます。
ヤフーメールは大丈夫でした。
メールアドレスを入力してから、「アクティベーション」をクリックします。
「アクティベーションが成功しました」と出てくれば認証成功です。
「完了」をクリックして体験版を使うことができます。
ESET Smart Security 機能説明
パソコン全体のスキャニング
まずは起動すると、自動でパソコン全体のスキャンが始まります。
スキャンで問題が無ければ、「見つかった脅威:0」と表示されると思います。
「コンピュータの検査」をクリックすると、「スマート検査」というスキャンが実行できます。
パソコン全体をスキャンします。今使っているVAIO S13では5分程度で終了しました。※保存ファイル数によって変動します。
「詳細検査」からは、検査する場所指定によって検査をすることができます。
検査をしたい部分にチェックを入れて「検査」でスキャンに入ります。
PCにチェックを入れれば、パソコン全体のスキャンになります。
アップデート機能
ウイルス定義データベースや製品のアップデートはプログラムがあれば「今すぐアップデート」で行なえます。
今回は最新版なので、「今すぐアップデート」は選択できませんでした。
製品版は、最新のバージョンを確認できるので「最新版のチェック」をしてアップデートプログラムがあるか確認しましょう。
ツール
メニューの「ツール」から便利な機能を使うことができます。
「ツール」から入れる項目には、「ホームネットワーク保護」「インターネットバンキング保護」があります。
ホームネットワーク保護とは、無線LANなどのパブリックネットワークの場合は使うことが出来ません。
家庭やオフィスのみのネットワークを使っている場合に、適用できるツールです。
インターネットバンキング保護はオンラインバンキングを使うときに個人データを保護してくれるツールです。
しかし、これだけではなくて便利なツールは、「その他のツール」から選択できます。
ログファイルや実行中のプロセスを常時監視して、脅威をすぐに確認することができます。
有効活用することで、よりウイルスに対する脅威をいち早く察知することができます。
設定について
ここでは、各保護の対象を細かく設定できる項目になっています。
確認すると、項目ごとに有効なものはONになっていますし、初期設定の状態でも十分にウイルスソフトとして常駐させる効果はあります。
「詳細設定」からさらに詳しい設定が行えます。
しかし、分からずに適当に変更するとセキュリティ効果が発揮されない場合もあるので、注意した方が良いです。
自分も初期設定のままで使っていますが、今のところ問題ありません。
ESET Smart Security 製品版について
ESET Smart Securityでは、マルチユーザ(複数)のデバイスをカバーするモデルと、個人ユーザのデバイスをカバーするモデルに分かれています。
違いは、最大5台までを1つのパッケージでカバーできるのか最大1台をカバーできるのか?という点です。
家族や多くデバイスに使う場合は迷うことなく5台までカバーできるパッケージを購入するべきです。
購入について
購入に関して、インターネットでは「Amazon」「楽天」「キャノンITSオンラインストア」などから購入が可能です。
ダウンロード版は以下の価格です。
ラインナップ | ファミリーセキュリティ(5台カバー可) | パーソナルセキュリティ(1台カバー可) | ||
有効期間 | 1年間 | 3年間 | 1年間 | 3年間 |
希望小売価格 | 5,800円(税抜) | 9,800円(税抜) | 3,800円(税抜) | 7,600円(税抜) |
希望小売価格が基準ですが、販売先の価格を参考にしてください。
多少前後している場合があります。
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Amazonだと上記の価格で販売されています。
希望小売価格とそこまで価格差はありませんでしたが、ポイントなどを使えば若干お得にはなります。
パッケージ版はオープン価格になっていますので、販売先にて価格が設定されています。
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Amazonでのパッケージ版価格は上記のとおりです。
評価・まとめ
評価については、冒頭の一部でも書いてあるように大手のウイルスソフトよりも総合的な性能で上回っていると評価されています。
それが反映されるかのようにAmazonの「Amazonランキング大賞2016年上半期PCソフト総合部門No.1」を獲得しています。
使ってみて感じたことは、動作が速くてシンプルで分かりやすいという感じです。
スキャンしているときも動作は軽々としているし、常駐ソフトとしても素早く起動できるので人気の理由もわかります。
もちろん、パソコンのスペックも影響があるので、まずは持っているパソコンに体験版をインストールして相性を確かめてみるのも良いかもしれません。
2017/02/14