VAIO S11とVAIO S13を徹底比較 【スペックレビュー編】
今回は、いまだに人気の衰えないVAIO S11とS13のスペックに重点を置いた比較記事になります。
VAIO S11とS13の使い心地(使用感)についてはこちらを参考にしてみてください。
目次
概要
VAIOの中でも特に登場から人気のある「VAIO S11」と「VAIO S13」ですが、購入前の段階で漠然と「どっちが良いのか?」と悩まれる方も多いです。
両モデルが似たような「モバイル性」と「スペック」を持ち合わせていることが原因とも思います。
モバイル性に関しては、【使い心地(使用感レビュー)】で比較しています。
今回は、スペックを元に両者を比較して、より自分の求める環境に合うモデルを検討してみましょう。
基本的なスペックの比較
モデル名 | VAIO S11 | VAIO S13 |
---|---|---|
カラー | ブラック/シルバー/ホワイト/ピンク | ブラック/シルバー |
OS | ・Windows 10 Pro 64bit ・Windows 10 Home 64bit ・Windows 7 Pro with Service Pack 1 64bit (Windows 10 Pro 64bitライセンス付) |
・Windows 10 Pro 64bit ・Windows 10 Home 64bit ・Windows 7 Pro with Service Pack 1 64bit (Windows 10 Pro 64bitライセンス付) |
CPU | ・Core i7-6500U(2.50GHz) ・Core i5-6200U(2.30GHz) ・Core i3-6100U(2.30GHz) |
・Core i7-6500U(2.50GHz) ・Core i5-6200U(2.30GHz) ・Core i3-6100U(2.30GHz) |
メモリー | ・8GB(オンボード) ・4GB(オンボード) |
・16GB(オンボード) ・8GB(オンボード) ・4GB(オンボード) |
ディスプレイ | 11.6型ワイド(1920x1080) | 13.3型ワイド(1920x1080) |
タッチパネル | なし | 搭載/なし |
グラフィックス | インテルHDグラフィックス520 | インテルHDグラフィックス520 |
ストレージ | ・SSD 512GB (PCI Express x4(第二世代 ハイスピードSSD) ・SSD 256GB (PCI Express x4(第二世代 ハイスピードSSD) ・SSD 128GB(Serial ATA) |
・SSD 512GB (PCI Express x4(第二世代 ハイスピードSSD) ・SSD 256GB (PCI Express x4(第二世代 ハイスピードSSD) ・SSD 128GB (PCI Express x4(第二世代 ハイスピードSSD) ・SSD 512GB(Serial ATA) |
LTE機能 | 搭載 | 非搭載 |
OSやCPUは同一のものを選択
VAIO S11とS13を比較すると、2017年1月現在での場合ですがOSとCPUは同一のものから選択になっています。
OSは両者Windows10 Home/Proから選択可能です。
さらにWindows7 Pro(Windowws10 Proライセンス付)も選択できて、周辺機器の関係上でWindows7を選びたいという場合も大丈夫です。
CPUは、どちらも第6世代SkylakeのCPUです。
Intel Core iシリーズの開発スケジュール
登場年 | TICK-TOCK | プロセスルール | 世代 | マイクロアーキテクチャー |
---|---|---|---|---|
~2010年 | TICK | 45nm,32nm | 第1世代 | Nehalem |
2011年1月ごろ | TOCK | 32nm | 第2世代 | Sandy Bridge |
2012年4月ごろ | TICK | 22nm | 第3世代 | Ivy Bridge |
2013年6月ごろ | TOCK | 22nm | 第4世代 | Haswell |
2015年1月ごろ | TICK | 14nm | 第5世代 | Broadwell |
2015年9月ごろ | TOCK | 14nm | 第6世代 | Skylake |
2016年8月ごろ(*1) | TOCK | 14nm | 第7世代 | Kaby Lake |
2017年年末(?) | TICK | 10nm | 第8世代 | Cannonlake |
(*1)Uプロセッサー(超低消費電力版),Yプロセッサー(極低消費電力版)のみ。デスクトップ向けなどは2017年1月発表予定とのこと。
S11とS13の発売した時期は、第6世代SkylakeのCPUが最新のCPUです。
世代によってプロセスルールが異なっているので、微細化などが行われてより高性能へなっています。
コチラにも詳しくまとめてあります。
CPUはCore i7とi5にターボブースト機能を搭載して、i7で最大3.1GHz・i5で最大2.8GHzまでのクロックで動作します。
i3にターボブースト機能は搭載されていません。
CPUに関しては、どちらも高性能CPUを搭載しています。
両者ともモバイルでもデスクワークでも高負荷の処理を難なくこなせるCPUを搭載しています。
メモリーは搭載量に差がある
メモリーは、選択できる搭載量に差がありました。
VAIO S11の場合は、8GBと4GBから選択することになります。
VAIO S13の場合は、8GBと4GBに加えて16GBを選択することができるようになっています。
VAIO S13の場合なら多くのアプリケーションを起動しても安定感の高い動作で使うことができることと、大容量のメモリーを活かして「メモリーのRAMディスク化」をして色々な恩恵を受けることもできます。
メモリーのRAMディスク化について詳しくまとめてあります。
デスクワークを主にするなら、メモリー量の多いほうが仕事も捗ると思います。
VAIO S11のメモリー8GBでもモバイル時の仕事はスムーズにいくと思いますが、デスクワークとしては余裕がある方が良いです。
また、両者の場合はオンボードメモリーになっているのがポイントで、後の増設が施せないということがあります。
後でメモリー量の変更がきかないので最初の選択が非常に大切になってきます。
メモリーから見ると、デスクワークでは16GB搭載可能のVAIO S13の方が良です。
モバイル重視にVAIO S11を選ぶ場合でも、余裕のある8GBがオススメです。
ディスプレイ性能の違いはインチとタッチパネル
ディスプレイ性能は、インチサイズの違いとタッチパネルの搭載に違いがあります。
インチはVAIO S11が11.6型ワイド、VAIO S13が13.3型ワイドをそれぞれ搭載しています。
インチの大きさによって筐体の大きさが変わってくるので、VAIO S11の11.6インチというサイズはA4サイズ以下の大きさに収まる事から非常にモバイル向きなパソコンになっているという訳です。
VAIO S11とA4パンフレットを重ねてみたら11.6インチでは確かにA4サイズ以下に収まる感じです。
VAIO S11とVAIO S13の大きさを直接比較している記事もあります。
VAIO S11とVAIO S13を徹底比較【使用感レビュー編】
あとはそれぞれのインチで最適な視聴距離についても調べてみました。
各ディスプレイの最適視聴距離
VAIO S11 | VAIO S13 | |
---|---|---|
画面サイズ | 11.6型ワイド | 13.3型ワイド |
最適視聴距離 | 約50cm | 約65cm |
個人差があるので、全ての人に該当する距離ではありません。
しかし、およそ上記の距離が視野角などから考えた最適な視聴距離です。
もちろん画面サイズが大きくなれば距離も伸びます。
ディスプレイのスペックからも、VAIO S11はモバイルに向いている筐体サイズと視聴距離です。
逆にVAIO S13はデスクワークのときでもゆったりと見る・使うことができる視聴距離ということが分かります。
視聴距離を遠くする方法
Windows10の場合は「デスクトップ」で右クリックして「ディスプレイ設定」を開きます。
すると以下のような設定画面に移行します。
画像でも言っているように、「%」の数値を変える事でディスプレイ全体の拡大・縮小が行えるので、ディスプレイを拡大すれば視聴距離を伸ばすことも可能です。
125%が推奨です。
と言っても、拡大している場合は1920×1080の情報量を存分に味わえないので注意も必要です。
Windows7の場合も「ディスプレイ」から右クリックで「ディスプレイ設定」があると思います。
もしない場合はコントロールパネルの「ディスプレイ設定」から変更してみてください。
タッチパネルの搭載・非搭載
VAIO S11はタッチパネルを搭載させることはできないモデルになっています。
VAIO S13はタッチパネルの搭載・非搭載を選択することができるモデルになっています。
最近のパソコンはタブレットを兼ねるモデルが多く普及してきたのでタッチパネル搭載が当たり前の認識になってきていますが、VAIO S11はモバイルに特化したモデルにも関わらずタッチパネルを搭載することができないようになっています。
VAIO S11はタブレットは兼ねていないので、従来のモバイルノートパソコンの色が強く残っているモデルです。
プレゼンなどにおいては、タッチパネルがあるとスムーズに行なう場合もあると思いますが、タッチパネルを搭載してしまうと重量も重たくなってしまったりと機動性が落ちてしまいます。
その点、VAIO S13は搭載・非搭載を選択することができるので、幅広く使えるモデルと言えます。
ストレージは選べる種類が違う
VAIO S11 | VAIO S13 | |
---|---|---|
ストレージ | ・SSD 512GB (PCI Express x4(第二世代 ハイスピードSSD) ・SSD 256GB (PCI Express x4(第二世代 ハイスピードSSD) ・SSD 128GB(Serial ATA) |
・SSD 512GB (PCI Express x4(第二世代 ハイスピードSSD) ・SSD 256GB (PCI Express x4(第二世代 ハイスピードSSD) ・SSD 128GB (PCI Express x4(第二世代 ハイスピードSSD) ・SSD 512GB(Serial ATA) |
ストレージは基本性能的に両者同じものを搭載することができます。
しかし、その容量の種類においてVAIO S11はすごく選びづらい内容になっています。
上記がそれぞれのモデルが選べるストレージの種類です。
(PCI Express x4(第二世代 ハイスピードSSD)というのは(Serial ATA)に比べてアクセス速度が速い仕様のものです。
VAIO S13は512GB・256GB・128GBのPCI Express x4とSerial ATAの両方それぞれの選択肢が用意されています。
一方のVAIO S11の場合は512GBと256GBはPCI Express x4のみで128GBだけSerial ATAが用意されています。
VAIO S11はアクセス速度をあまり求めないけど容量が欲しいユーザやアクセス速度重視で価格を抑えたいユーザが128GBのPCI Express x4で価格の帳尻を合わせようと考えていた場合に選びにくいモデルなのです。
最近はキャンペーンによって大幅な値引きも行われるので、価格的にそこまで気にする必要もないかもしれません。
しかし用途が定まっていないようなラインナップになってしまっているのは否めません。
一方で、VAIO S13はスタンダードなんですが選びやすいラインナップに見えてきますよね。
VAIO S11に関しては今後「第三世代ハイスピードプロSSD」の追加や時期的には新製品の期待もあるので、こういった選びづらさが解消されるとありがたいですね。
LTE搭載できるのが何よりも素晴らしい
VAIO S11、最大で最高のセールスポイントはやはり「LTE搭載できる事」だと個人的には思います。
VAIO S11にSIMカードを差し込むだけでどこでもインターネットに接続できる事と、2017年1月現在で純粋なノートパソコンにLTE機能が搭載されているモデルが少ないからです。
もうモバイルルーターや無料Wi-Fiを探す必要が無いんです。
新幹線内でも起動すればネット接続は完了しています。
モバイルするときに、周辺機器のものがかさばらないのが、何よりも大きな魅力です。
あとは、SIMカード選びのよってもネット環境が大きく変わってくるので慎重に選びましょう。
SIMカード選びについてまとめた記事がこちら。
LTEについてまとめた記事がコチラ
まとめ
公表されている基本的なスペックから比較してみました。
【使用感レビュー】でも挙げているように、VAIO S11は移動中にあまり制約を受けずに作業するために特化したパソコンです。
VAIO S13はメインPCとして使えることと長時間でのデスクワークも考えるなら最適なパソコンになっています。
基本的なスペックからでは、搭載できるパーツの違いによってかなり差が生まれると思います。
スペック面では、LTE機能搭載できるかどうかが個人的には重要でもあるので、モバイルPCとして屋外でネットを酷使したいなら間違いなくVAIO S11を選ぶべきです。
あとは、【使用感レビュー】も参考にして自分に合ったモデルを検討してみてください。
次期モデルの予想について
2016年11月ごろから、次期モデルの発売がそろそろあるのでは?と思い色々と予想してみました。
VAIO S11の次期モデルの予想記事です。
その他モデルの時期モデルの予想記事です。
商品リンク
VAIO S11
VAIO S13
VAIO S13 オーナメント仕様「台数限定モデル」
2017年1月31日から台数限定の特別仕様モデルのVAIO S13が発売になりました。
VAIO S11は2017年9月に新モデル(2017年秋モデル)が発表されました。これまでのS11を強化し「新たなLTE」を搭載した話題のモデルになっています。最新モデルはソニーストアで販売中。
2017/02/03
VAIO S11は2017年9月に新モデル(2017年秋モデル)が発表されました。これまでのS11を強化し「新たなLTE」を搭載した話題のモデルになっています。最新モデルはソニーストアで販売中。